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2005/11/18

治療の初動について

2005年11月18日

どんな病気も早期発見、早期治療は重要と言われていますが、小生の桐沢型ぶどう膜炎は早期治療が特に重要で、治療開始の遅れと予後の状態は反比例するとも言われています。小生の場合結果論だけ言えば、初動は10日遅れています。

まず最初の自覚症状、目の奧が長時間炎天下にいたときのように痛くなり、目が真っ赤になたのが9月10日頃でした。ところがこれは自然治癒(もしくはそのまま潜伏)し、9月20日に眼科(自宅近くの開業医)で眼底を見てもらったときには異常はありませんでした。この時会社を休んで休養を取っていればそのまま発病しなかった可能性もあるのですが、「たら、れば」は除外します。
また目が痛みを伴って赤くなったのは9月28日頃で、10月3日にまた眼科に行きました。この時は何かの感染症と診断され、消毒用の目薬をもらっています。この時は「これで良くなるはずだけど」言われていたのですが、どうにも良くなるような気配がないので、10月7日に再度眼科に行っています。
眼科の先生が「これはただごとではない」と思い始めたのはこの10月7日からで、「ぶどう膜炎」と診断され、大学病院への紹介状を書いてくれた上に直接大学病院に電話し、3連休明けの診察予約まで取ってくれました。そして大学病院へ行ったのが10月11日、この時からステロイド剤の服用を開始しています。そのあとステロイド剤を増量したのが10月18日、網膜壊死が発見されて緊急入院となったのが10月21日でした。経過をまとめると、次のようになります。

9月10日頃:右目が長時間炎天下にいたように痛く、赤くなる→市販の目薬(Vロート)で治る
9月20日:自宅近くの眼科にて眼底等の検査、異常なし
9月28日頃:再度右目が赤くなる
10月3日:赤みが消えないので眼科へ→クラビット点眼液とブロナック点眼液
10月7日:赤みが消えないので眼科再訪問→ぶどう膜炎と診断ブロナックを止め、新たにリンデロン点眼液とアトロピン点眼液を追加
10月11日:大学病院へ、ステロイド20mg服用開始
10月18日:ステロイド60mgへ増量
10月21日:網膜壊死発見。緊急入院、抗ウイルス薬とステロイドの点滴開始

理想を言えば、10月11日の時点で入院し抗ウイルス薬の点滴を開始するのがベストだったのでしょう。しかしこの時はまだ網膜の異常は発見されておらず、この時点で網膜壊死の治療を開始することは言わば、「国籍不明機発見」という報告で「全機撃墜せよ」と命令を出すようなものです。漫画の世界ならともかく、現実には不可能な判断でしょう。まして常勤医9名を抱え、年間手術例2000件を誇る規模の病院においても年に2,3例という病気ならなおのことです。そして「週に1回の診察では怖いので、金曜日11:30にまた来て下さい。私はその日は外来の担当ではないけど、病棟抜け出してきますから。」と言われて行ったその日に発見されました。そして即刻治療を開始していますので、小生は外来担当だった講師先生に感謝しこそすれ、10日間の遅れをどうこう言う気は全くありません。なお治療開始が先で原因究明はあとになっており、原因が帯状ヘルペスとわかったのは、治療開始から一週間経った10月27日のことでした。
なおもし左目にウイルスが回った兆候が出たら、症状が出る前に治療を開始する、と先生は断言しています。

なおこれから先の話は又聞きなのではっきりしたことではないのですが、会社に同じような病気で片目失明した人がいるそうです。その人は原因がわからず右往左往しているうちに手遅れになったということですが、十分あり得る話です。
こうやってみると小生は非常に運が良く、最も感謝すべき相手は「ただごとではない」と判断し大学病院に診察予約まで取ってくれた、自宅近くの眼科開業医かも知れません。

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コメント

私たちも、凡吉さんのブログを読んでいて、そこまで深刻だとは最初思っていませんでしたしね。
私の急性膀胱炎も、尿が全部血になって痛みが酷くなるまでは「何かヘンなもの食べたかな」なんて思ってたわけで、心配症になってもいけないけど、過信してもこわい。

体の管理って難しいですね。

凡吉さんのプラス思考が幸運を呼んでいるのだと思いますよ。

もともとの発端はIFN治療終了後1ヶ月頃だったのですね。10月の時点で病名を最初伺ったとき、本当に、治ってくださいと拝む気持ちでした。素晴らしい回復で安堵しています。南海さんの病気に向かわれる姿勢が、先生方の治療力?を引き出されたものと思います。このまま順調に復調されますように。

こちらでは初めましてかな?
結果良好、何よりですね
信仰を持っていれば神様仏様のおかげとなりそうですが、開業医さん、講師さん、そして何よりなんかおかしいと思った南海さんの連係プレーでしょう
特に患者自身が「これぐらいなんでもない」と思ったときが恐いのです
そう、私はそれでもう少しで障害を持つか死んでいたからです
硬膜化血腫というのをご存知でしょうか?
頭を強打して、硬膜の内側に血がたまって脳を圧迫するのですが、急性に進行すると死んでしまいます
プロボクサーやレスラーで、時々あります
私は慢性化したので進行は遅かったのですが、症状が出たのは頭をぶつけた翌日
ひどい頭痛と吐き気があり、前日深酒したので、ひどい二日酔いかと思っていました
当然仕事にならず早退
翌日もひどい状態が続き、しばらく仕事を休むことにし、T大付属M病院に行きました
処方されたのはバンテリンと頭痛薬
首から背中のかけて強い張りと痛みがあったのです
で、CTをとってくださいと先生に言われ、受付に行くと、「急ぎといわれましたか?」と聞かれ、「いえ、ただCTをとるように言われただけです」と答えると、「では予約になりますので、1ヵ月後になりますね」というお言葉(笑)
脳神経外科の先生が言っているのに緊急性は認識されなかったのです
結果、途中は省略しますがその数ヵ月後、仕事に復帰するもまた同じ症状が出て今度は別の病院に行き、頭痛薬が効かなかったらすぐ来てくださいの言葉に、翌日再受診
すぐCTをとって病名が確定し、その日に手術(なんと急なことか)
再発を繰り返し、都合3回の手術の上、再度再発
4回手術した症例はないということで、再手術直前に(あとは安定剤と麻酔を打つ直前)経過観察に変更
という経験がありました
長くなりましたが、最初にきちんと検査していればすぐに解ったこと
おかげで1年棒に振りました(同時期同じ病気で入院した方は、急激に悪化し、一命は取り留めましたが、記憶喪失になってしまいました)
心配しすぎは問題ですが、やっぱりおかしいと思ったときはきちんと検査しないととんでもないことになる実例です

コメントありがとうございます。

>kay1さん
自分でもまさかここまで大変な病気だとは、思っても見ませんでした。元はと言えば、IFN中にいろいろ無理したせいですが、本当に身体の管理は難しいですね。
急性膀胱炎、お大事に。

>miyaさん
9月20日に眼底を見てもらった日は、ちょうど肝臓のIFN終了一ヶ月後の診察の日でした。顔面神経麻痺も同じ頃でしたが、この時期が一番危ないのかも知れませんね。
開業医の先生、講師、主治医、みんな治療に前向きで一生懸命、小生は恵まれています。

>sasadonさん
体験談をお話しいただき、ありがとうございます。大変な経験をされていたんですね。硬膜下血腫というのは、名前だけ聞いたことがあります。姉がくも膜下出血で倒れ開頭手術をやったことがあるので、手術も想像がつきますが、3回とは大変でしたね。
何か変だと思ったときの最初の検査が大事ですが、どこの病院に行くかということも、重要なようです。

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